患者さまご本人やご家族立場に立って考え、学ぶ実習
地域の医療実習生や職場体験の受入れに 私たちは積極的に取り組んでいます。

エンドオブライフ実習/八戸看護専門学校

5月27日から6月18日までの期間、八戸看護専門学校の学生が、当院で実習を行いました。今回の実習のテーマは「エンドオブライフケア」を学ぶことです。

エンドオブライフとは、一定の定義はありませんが、病や老いなどにより、人が人生を終える時期を指していると言われています。この時期のケアの特徴として、人生の最期まで、その人がより良く尊厳をもって生きることを支える包括的なケアが必要ということです。

患者さまとの会話が広がるよう、ちぎり絵などを通じて、好きなこと、好きな色などの情報収集しています。
入浴できない日は、ベッドの上で手や足だけでも洗い、お湯につけることで、患者さまが笑顔になっていきます。
患者さまの心身の緊張を和らげる効果があるといわれる筒状のニット「認知症マフ(ケアマフ)」を手に装着します。
食事介助では、少しでも楽しい時間にできるよう摂取状況や表情を観察しながらも声かけを大事にしています。

実習に参加した学生たちは、患者さまにとって、より良い生活とは何か、その人らしさとは何なのか、その人本人や支える家族の立場に立って考え、学ぶことができる機会となりました。

これからも、実習を担当する私たちの指導や体制、当院での実習の学びが、学生たちの今後の糧になるよう、より良い実習環境を整えていきたいと思います。