退院後の生活を多職種連携で リアルに体験できる実習
地域の医療実習生や職場体験の受入れに私たちは積極的に取り組んでいます。

臨床評価技術基礎実習(弘前医療福祉大学)

10月3日から11月5日までの5週間、当院リハビリテーション部作業療法科で弘前医療福祉大学保健学部作業療法学専攻3年生の臨床評価技術実習が行われ、指導者と共に入院と外来の患者さまのリハビリ評価を行いました。

ドライビングシュミレーターでの自動車運転能力評価に参加。身体機能や神経心理学的検査も実施し、評価項目や基準などの指導も行います。
ADLスペースでの調理訓練の現場に参加。適切な方法や手順、危険管理ができているかを評価、検討しながら行います。

外来リハビリでは、手の細かな運動についての検査や自動車運転能力評価を見学し、ポイントを指導者から熱心に聞いているのが印象的でした。また、入院のリハビリでは調理訓練を行い、調理手順の確認と刃物や火の管理が安全で実用的かを関係スタッフと共に検討しました。

実習生は、教科書で学習した評価を実施することの難しさや常に情報を共有する他職種連携の重要性を実際の体験を通して理解し、患者さまの可能性をたくさん広げられる作業療法士になりたいと言っていました。

記録したレポートをみながら指導やディスカッション。不足している点、良かった点をチェックし、翌日以降の実習にも役立てています。
患者さまの運動機能について検査の方法やポイントに関する指導を行い、結果から見えた良い点や問題点について説明、指導しています。

これからも患者さまの退院後の生活を考えるリハビリを提供できる作業療法士の育成に力を入れていきたいと思います。